Trist

在宅制度がなくなり専業主婦に。もう一度キャリアを活かして働きたい。

在宅制度がなくなり専業主婦に。もう一度キャリアを活かして働きたい。

1年半前に広告製作会社との仕事の契約が終了した。

翌年に子供が幼稚園に入園するので、「いよいよ仕事に本腰を入れられる。」と意気込んでいたところだったが、会社の事情で、それまでさせてもらっていた在宅ワークが突然不可になった。

こうして会社を辞め、子育てに専念していた去年の夏の終わり、久しぶりに学生時代の友達と会うことになった。「あなた、在宅で仕事してたよね?Tristという場所で面白いことやってるよ、あなたにピッタリじゃないかな。」と友達の口から始めてTristのことを聞いた。

その時は半年後、まさか自分がこんな働き方できるなんて思ってもみなかった。

広告製作会社の仕事が無くなってからは、家の近くでできる仕事を探しもした。大型ショッピングセンターのオープニングスタッフ。結果を出した法人営業での実績も、広告会社時代に獲得した著作権などの知識もそこでは意味がなかった。

「経歴をとりあえず聞いてやる」そんな印象を受ける面接だった。面接官にとっては、過去のキャリアより髪の色や交通費のことの方が重要だった。家の近くで短時間でできる仕事の現実を目の当たりにした。

自宅近辺の限られた業種でないと働けないと思いつつも、下の子が幼稚園に入ったタイミングで復帰しようと思っていた。延長保育ができる幼稚園を選んだ。環境は整えていた。

1人でずっと考えていたが、自分がこれから本当は何をしたいかもわからず、月日だけが流れていた。

去年の9月半ば、私はTrist代表の尾崎さんと会った。

一人で会社を立ち上げ活動している女性と聞いていたので、会う前は、子育てもひと段落した同世代の女性像を思い描いていた。
しかし、実際の尾崎さんは想像よりもずっと若く、育児をしながらも大きなビジョンを持ってエネルギッシュに動き回っていることに驚いた。

今までやってきた仕事のこと。
リモートワークのこと。
在宅は働く母親に良い環境だと思われがちだが、実際やってみるとひとりよがりな部分が多く、沸々としたものを感じていた。
新しい知識や継続的な教育を得る機会が少なく、情報が入ってこないことにも不安を感じていた。

プロセスが見えない状態で結果を出さなければならないプレッシャー。スキルアップするチャンスがなく、成長できないことへの葛藤。本当は同僚と横に座って一緒に働きたいという希望。

自分にとっては他愛もないことを、尾崎さんはうなずきながらメモを取ってくれていた自分のやってきたことは今、役に立てるんだ、と嬉しかった。

「急なんですが、Tristのリモートワークプログラムを受けてみませんか?地元で自分のキャリアを活かしながら、
やりがいのある仕事ができるように一緒に頑張りましょう!」と翌週から始まる研修に誘ってもらった。

幼稚園の係の仕事をしながら、2週間のプログラムを受けた。
プログラムには同じような経験と想いを持ったママさんたちが5名集まっていた。

自分の仕事のことを言うのは「自慢みたいに聞こえるのではないか」と今までは周囲に遠慮していた。しかし、そこではみんな仕事のことを話すのだ。自分のことを話すのだ。これからの自分の仕事のことを前向きに考えている仲間がいるのは大きな励みになり、日常生活のパワーになった。

OAスキルや社内コミュニケーションのトレーニングでは、自分ができると思っていたことができなかったり、
思った以上に時間がかかるな、とわかったことも良かった。「頭でわかるよりも体験」できるプログラムだった。

実際に企業の方から伺うプレゼン技術や労働環境のお話、ピリッとした緊張感、子どもを産む前の自分を思い出した。
「●●君のお母さん」ではない、素の自分を取り戻した感じがした。

マイクロソフトの方が協力してくださったことで、家族に対して自分の勉強していることに自信を持てた。
「何をやっているかわからないけどすごいことやっているんだな。」そんな風に家族が思ってくれた。

マイクロソフト社にオフィス見学に行ったときは心からわくわくした。リモートワークの可能性を感じ、「この働き方なら、自分はこれから先も色々なことをやっていける!」と光が見えた。

Tristのプログラムで知識やスキルを得たが、一番大きかったのは「何かしたい」というエネルギーが自分から想像以上にあふれたことだ。

「とりあえず、一度やってみよう」という行動を起こすことにつながった。英会話の勉強を始め、業務委託の仕事も積極的に受けるようになった。

スペースマーケットのことを知った時も「とりあえず話を聞いてみよう」と思うことができた。おもしろそうな会社だと思ったが、ベンチャーは初めてだったので、不安だった。

オフィスを初めて訪ねたとき、会社の雰囲気に興味を持った。昔、法人営業をやっていた時に「雰囲気の良い会社は中に入っても良い」と肌で感じていたので、自分のその直感は信じたいと思った。

面接が進むにつれて、これまでの自分がやってきた仕事がまるでパズルのようにはまっていくのを感じた。今まだバラバラで使えないと思っていた自分のキャリアがキレイにはまっていくのだ。「ここで働くために今までやってきたのか」と思うほどに。無駄なことなど何もなかったんだな、と震えた。

面接で「エクセルの関数について「できますか?」と聞かれた。今までの自分だったら、「できるかな……」と自信をもって答えられなかったが、Tristの研修プログラムで最低限のアップデートをしていたので、堂々と「できます」と答えられた。

最後、社長面接。

子どもを持ちながらも仕事をしたいということ、実際に都内に通うことに制約がある、ということもきちんと伝えた。
返ってきた社長の言葉は、「ママが働いている姿は子ども達がきちんと見ていて、必ず何か感じるはずです。」心に響いた。この人についていきたいな、と思った。

初めは不安に思っていたベンチャーも、「前任者がいない」いうことは逆に「自分のやり方次第では何かを会社に残せる。」とわくわくし始めている自分がいた。

短期的なお金を稼ぐためのパートではなく、将来を見ながら働けると感じたのだ。1か月の本社研修後、3月から私は、週3日Tristでリモートワークを始める。在宅ワークの孤独からの解放。都内までの通勤時間からの解放。

地域の仲間たちが集まるサテライトオフィスで、私は新しい働き方にチャレンジする。

離れた場所でも一緒に会社を作っていく仲間になれる。地元でも自分の今までのキャリアを全部活かして働ける。そんな成功事例になるよう、全力で私は頑張っていく。

<就職先>株式会社スペースマーケット

「なぜリモートワーク前提の増田さんを雇用されたのですか?」

私たちは社員・アルバイト関係無く「その方が会社でどんな活躍をしてくれそうか?」ということをまず第一に考えています。その点で増田さんは過去、複数の会社で経験されてきたことが今回探していた人材の要件にぴたっと当てはまり、とても魅力的な方でした。履歴書上ではブランクがありましたが、実際お話しして見るとそんなことは関係無く当社でもその経験を存分に生かしてくれるだろうなという期待が持てました。また、子育て中のママであり、且つリモート希望ということについては当社も多くのメンバーが子育て中であり、時短勤務であったり、子供の具合が悪い時には自宅でリモート勤務したりするのは当たり前のカルチャーであるため、全く抵抗感はありませんでした。魅力的な方に良いパフォーマンスを出していただける様、ライフステージに合わせた柔軟な働き方があって然りだという考えなので、むしろ増田さんの様な事例を増やしていきたいと思っています。

高武 俊平

Tristのテレワークのためのキャリア教育プログラムについてはこちらから。