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「いいづなウィンタープログラム」に母子合宿として参加

今回、長野県北部に所在する飯綱町より


「地元の観光について、外からのご意見を取り入れた上でコンテンツを作って行きたい」
とのご要望をいただいた。

 

そしてここ流山市から7組の母子が

 

・長野地元の親子と流山の親子の交流。

・親と子が離れてそれぞれに「デザインシンキング」のプログラム体験。

 

を目的に一泊の合宿に“いいづなまち”に向かった。

母子合宿と言っても、母と子が24時間離れて過ごすプログラム。

 

【子ども達のプログラム】

子ども達は「早いソリを作ろう!」をテーマに地元の子ども達とチームを組んで協力し、ゼロからソリを作る。

そのソリ作りのプロセスに「デザインシンキング」(新しい発想法)を用いるのだ。チーム毎のソリを完成させ、翌日にはソリ大会を開催!

母達はそこで合流。そう。宿も食事も別々なのだ。

我が子のソリがどんなものか?そしてそれははたして早いのか?

母達にもドキドキワクワクの時間が待っていた。

 

【子ども達の環境に思うこと】

初めて会うお友達や大人スタッフの中で、子ども達はどんな思いを感じたのだろうか?いつもの自分は出せただろうか?

チャレンジして乗り越えたことも増えただろうか?

 

普段から「知らない人についていかない」「住所など自分のことを他人に教えないこと」と教わってきた子ども達は、初めてだらけのこの環境で戸惑ったのではないだろうか?

 

実際、我が子は深夜に腹痛を訴えスタッフの方に雪道の宿間の往復をしてもらうというお騒がせをしたのだ。

 

「思いっきりやってみる」をなかなか経験できない中で過ごしていると子どもながらに“迷惑かけないように静かにしていよう”とか相手の顔色をうかがってオープンになれない子ども達も多いんじゃないかと気付く。

しかし、いいづなまちの温かい人柄にふれて、ここでは鎧を脱いで良い。構えなくていいよ!と言える町だと確信した。

 

【大人のプログラム】

一方、大人のプログラムは、特にいいづな町ならではの観光コンテンツである“りんご” “ジビエ” “スノーシュー”を各自1つ体験。

 

私はジビエ体験をした。

ジビエとは、狩りによって食材として捕獲された野生の鳥獣のこと。

ジビエ初心者の私は、ジビエとは高級なフランス料理であるという先入観を持っていたので、ここでの体験はそんな先入観を覆した。

 

いただいたお肉は「クマ」「イノシシ」だ。

以前沖縄西表でイノシシチャンプルーをいただいたことがあったが場所が違うからかイノシシの種類も違うのか見た目も歯ごたえも違うものだった。

 

クマは牛すじのような食感。

 

イノシシは歯ごたえのある豚肉のような食感。

少量でも食べ応えがある。

獣の臭いや臭みは料理長トクジさんの徹底した下処理(企業秘密なのか最後まで教えてもらえず)により感じずに美味しくいただけた。

 

シンプルな味付けで普段の料理と変わりなく調理できるものだと知ってビックリ。肉さえ手に入れば、我が家でジビエ料理って可能なのだ。

 

クマさんとイノシシくんをいただいた後、カラダの中なのか胃の辺りがカッカと熱くなるのを感じた。あれは何だったのだろう?

 

野生の肉からエネルギーをチャージしている感覚。

実際、女性にとってはカロリーが少ないのに高たんぱくで鉄分が摂れる栄養価の高いものなのでぜひ摂りたいものだ。

ただ、狩りなのでいつでも安定してお肉が用意できるものではないことが残念だったりもする。

 

また、りんご体験ではりんご農家さんである中村さんからりんごの種類やりんご作りへの想いを聴かせていただきジャムを作る体験。

このジャムの試食をさせていただいた。ジャム用のりんごがあるんですね。

3種類のジャムは酸味と甘みのバランスがそれぞれ違って、好みもそれぞれ。

ジャムの新しい食べ方なんかもどんどんアイデアが生まれそう。

夕食にいただいたりんごのシードルの飲み比べ。

スッキリだったり甘みが特徴だったり。お酒という大人ならではの楽しみまで。

 

そしてスノーシュー体験では、スノーシューをしながら写真家からスマホを使っての写真の撮り方を伝授してもらうもの。

“雪一面の野原に動物の足跡”といった雪国ならではの撮影が楽しめる。

普段忙しない毎日を送っていると風景や自然観察をゆっくり楽しめる時間は貴重なもの。

この体験は、自然の偉大さや恵みをひしひしと感じられるまち「長野いいづな」の魅力があふれていた。このわずかな時間でこれだから、まだ他にも魅力はあるはずだ。

 

 

【デザイン思考の体験】

そんな体験をとおして、日常と観光とを結びつけたり、本音の思いを言語化して共有していく「デザインシンキング」の時間。

 

地元にいては気付かない地元の素晴らしさ。地方にいかないと気付けない日常で味わえないもの。飯綱と流山のそれぞれの視点から本音を元に観光コンテンツをカタチにしていく第一歩に関わることができた。

本音が出せる。そこから問題解決に至るデザインシンキングというアイデア発想法に触れて、周りの人の本音が聴けたこと、視点の違うアイデアにワクワクした。

どんな仕事にも問題があるとしたら、その解決法のアイデアとして仕事に活かせるこの方法を働くお母さんが体験できるのは嬉しいこと。

そしてこのデザイン思考を子ども達もソリ作りを通じて同じ時間、別の場所で学んでいるのだ。

 

【まとめ】

当初、観光コンテンツを生み出すお手伝いとしての参加ではあったが、関わっていくほどにこの一度きりで終わりたくない、そんなの寂しいと正直思った。

「この人に会いたい」「また来たい」その気持ちの元は、やっぱり人なのかもしれない。

都内で忙しく働く共働きの家族にこそ、日常では触れ合えない人、雰囲気、地元愛にぜひ触れて欲しいと感じる。

また、災害や他の理由などでふる里を失ってしまった家族にも「田舎のおばあちゃんのウチ」に行くような感覚で長野いいづなに訪れてほしいものだ。

そして、「また夏休みに来るね」そんな通える田舎ってのもいいものだと思う。

終わり