Trist

家族の近くでキャリアを活かして仕事をし、地域コミュニティとも繋がれる生き方


私がずっと探していたのは、『家族の近くでキャリアを活かして仕事をし、地域コミュニティとも繋がれる生き方』だった。

流山市民になって15年。住んでいる地域のせいもあるけれど、流山市のことを何も知らなかった。
息子が通うはずの小学校の場所すら知らなかった。仕事で地方に長期出張していたり、夫の都合で海外にいたりで自宅にいないことが多かったし、自宅にいても都内に通勤していたら、家には寝に帰るだけ。
子供がいない間はそれが普通だと思っていたし、そんな生活も充実していた。

夫の都合で香港にいる間に、たまたま「在宅で良い」と言ってくれた会社に就職した。
香港には「保育園」がなく、保育が必要な人は住み込みのヘルパーを雇うのが普通だったので、ヘルパーを雇う余裕もない我が家には本当に助かった。
会社員時代とは全く分野の違うシステムを扱っていたが、自分の裁量で仕事ができ、時間の制約もなく、働きやすかったし、やりがいもあった。
日本の正社員時代にも「在宅勤務」はしたことがあったが、あまりにも制約が多く、結局出社しないとできない仕事も多かった。
この香港の仕事は、本当に出社する必要がなく、日本に戻ってからも続けさせてもらっていた。

しかし、なんとなく不安を感じ、女性向け創業スクールに参加した。
本当はSEの仕事で起業しようと思っていたが、申し込み直前で「英語で過ごす学童」を思いつき、その内容で参加した(起業ついては現在も準備を進行中)。

結局、帰国後1年ほどで会社の事業が変わったこともあり、香港にいない私の仕事は減り、金額が減った。
生活が厳しくなったので、日本で就職活動。
息子は保育園に入れていたが、少ないとはいえ香港の仕事もあったので、1日最大でも5時間、できれば在宅という条件で探した。
フリーランスSEの仕事はたくさんあったが、ほとんどが「フルタイム常駐(多分フルタイム以上)」。
近所の会社でSEを募集していたので、「近所だから最悪常駐でも良い」と思い応募したが、「個人情報を扱っているから外には出せない。1日5時間では少ない」と言われて採用されなかった。多分、経歴を見て、「そんなに高い金額は払えない」と思われたのもあるかもしれない

そんな時、シェアサテライトオフィスTristのクローズイベント(閉館式)のスピーチ原稿を読んだ。
2021年にTristを閉めるという設定のスピーチ原稿で、「『家族の近くでキャリアを活かして仕事をし、地域コミュニティとも繋がれる生き方』が誰でも望めばできる社会になったので、Tristが必要なくなった。」という内容の原稿だった。
「みんなちょっとの工夫をすればテレワークはできるはず」と思っていた私はこの原稿に共感して、尾崎さんに少々の(いや、たくさんの?)愚痴と「頑張ってください」というメッセージを送った。

それをキッカケに教育プログラムにお誘いいただき、その後、ありがたいことに、テレワークで、さらに時間や勤務日もわりと融通がきくお仕事を頂くことができた。
基本的にはTristに出勤しているが、在宅でも仕事ができるので、息子が熱を出したりしてもお休みすることなく仕事ができて助かっている。

これまでに経験のないプロジェクトマネージャーという仕事で、しかも経験の乏しいスマホアプリ開発のため、今は頭がいっぱいいっぱいだが、慣れてくれば起業との両立もできそうなので、『家族の近くでキャリアを活かして仕事をし、地域コミュニティとも繋がれる』と思っている。

最後に。よく、「IT系のお仕事の人だからテレワークできるんでしょ」と言われるが、現在私がお世話になっている会社では、総務の方も基本は在宅でお仕事をされている。今Trist-airportで働いている方々もIT系は私だけ。逆に、IT系でも「個人情報を外に出せない」とテレワークができないことがたくさんある。
もちろん、テレワークができない仕事もあるけれど、誰でも望めばテレワークができて(世界中どこにいても!)、あらゆる事情によって好きな仕事を諦めなくても良くなる時が来ることを願って、身近なところから啓蒙活動をしていきたい。